交通事故証明書

 

交通事故証明書とは、事故が発生したという事実を証明する書類です。事故の発生日時や場所、当事者の住所氏名生年月日、事故車種のほか、自賠責保険会社、事故類型等について記載されています。

 

事故があったことを警察へ通報すると、通常、事故現場に警察官がやってきて事情を聞かれます。その後、警察から各都道府県の自動車安全運転センターへ情報が伝えられます。交通事故証明書は、この自動車安全運転センターへ申請することによって取得することができます。

保険申請する際に必要とされますが、通常、任意保険会社が取得しますので、保険加入者は必要に応じて保険会社からコピーを送ってもらうことができますし、当事者であれば自動車安全運転センターのサイトから請求することもできます。

http://www.jsdc.or.jp/certificate/accident/

 

 

 

上は、交通事故証明書のサンプルです。ご覧のとおり、これを見ても事故の状況などはほとんど判りません。

下の方に事故類型として、人身事故・車両相互・車両単独と分かれていて、更に車両相互は、正面衝突・側面衝突・出会い頭衝突・接触・追突・その他に区分されています。

この程度です。実際の事故がどのようにして起きたかなど、詳細については警察の見分調書を見なければ判らないのです。

あまり有難味のない書類のようですが、加害者が非協力的で補償を受けられないときには、ここに記載されいる自賠責保険会社へ被害者請求することができるのです。

 

事故証明書の甲と乙

当事者について記載されている欄に、甲と乙があります。当事者のうち、どちらが甲欄に、どちらが乙欄に記載されるのでしょうか?

以前、当事者の方と面談した際、「自分は乙欄に記載されているので、相手の方が悪いということですよね?」と何度も確認されたことがありました。

 

本音と建前

事故証明書の下部には、「過失の有無とその程度を明らかにするものではありません。」との記載があります。したがって、建前では、『関係ない』ということになっています。ですが、何度も確認されたこともあり、念のため警察で担当官に話を伺ったところ、やはり、『関係ない』との回答でした。

では、本当に『関係ない』のか?

公式見解が発表されているわけではないので、あくまで参考ということでお聞きいただくとして、実務上は、警察で『過失大』と判断した方を甲欄へ記載しているのは、ほぼ間違いないと思われます。

ただし、警察は過失割合を決めるのが仕事ではなく、当事者の処分をどうするのかを決めるために一連の捜査を行っているということです。

ですから、事故証明書の甲だから相手の過失が大きいとは必ずしも言えないので、最終的には法廷で争うことになってしまいます。