酒酔いの段階

NPO法人 アルコール薬物問題全体市民協会 飲酒運転対策特別委員会が『酒酔いの段階』について執筆したところによると、酒酔いは、

ほろ酔い<酩酊<泥酔<昏睡

というふうに段階を経て脳が麻痺していくのだとされています。各段階は次のように定義されています。

 

ほろ酔い

血中濃度0.2~1.0mg/ml、呼気濃度0.1~0.5mg/l

「理性の脳」、大脳新皮質に徐々に麻痺が進んでいる状態です。気分が高揚し、抑制が外れて気が大きくなります。

1単位以内、多くて2単位くらいの飲酒でこの段階になります。飲酒運転で問題になるのは大抵このような状態にあるときです。なぜなら、この段階では、「自分はまだ酔っていない、大丈夫」と感じていることが多いためです。

しかし、実際にはアルコールの影響で集中力・判断力・思考力が鈍っているため、普段は慎重な人でもささいなミスをしたり、重大な判断ミスをしたりということがありえます。

また、反射神経や動体視力にも重大な影響が出ている可能性があります。

 

酩酊

血中濃度1.0~2.0mg/ml、呼気濃度0.5~1.0mg/l

いわゆる酔っ払い、2単位以上、3~4単位飲んだ状態です。大脳新皮質の麻痺がどんどん進み、内側の大脳辺緑系や小脳にまで麻痺が広がりつつある状態です。

ここは「感情」や「運動」をつかさどる脳ですので、ろれつが回らなくなったり、感情の起伏が激しくなったり、千鳥足になったりします。このため、駅のホームや会談からの転落事故につながったり、酔っ払い同士でケンカをはじめたりするのです。

歩くのもままならない状態ですから、クルマの運転などもってのほかです。

この段階になると、「酒気帯び運転」ではなく、「酒酔い運転」となります。

 

泥酔

血中濃度2.0~3.0mg/ml、呼気濃度1.0~1.5mg/l

酔いつぶれた状態です。内側の大脳辺緑系や小脳まで完全に麻痺しています。ここまでに至っている人を一人にしていると重大事故につながる可能性も考えられますので、場合によっては、病院へ連れて行くことも必要となります。

 

昏睡

血中濃度3.0~4.0mg/ml、呼気濃度1.5~2.0mg/l

名前を呼んでもからだをゆすっても反応しない状態です。脳の中心にある延髄や脳幹にまで麻痺が進んでしまっており、死ととなりあわせにいます。このまま放置すると死に至るため、一刻も早く病院へ搬送する必要があります。

 

 

もちろん最初の『ほろ酔い』の段階でもクルマの運転は絶対にしてはならないことは言うまでもありません。絶対に後悔しますよ!